都市における農への関心の高まりと多様化するオープンスペースの農的活用事例を報告し、「農地」「公園緑地」と並ぶ第三のオープンスペース概念「市民緑農地」の制度化の可能性を議論します。是非ご参加ください。
■開催趣旨・内容
地球規模での環境問題・食料問題を背景とした都市内での自然的環境・農的環境への市民意識の高まりには目を見張るものが有ります。私たちの身の回りでも農地や公園、屋上等のオープンスペースを利用した市民グループの「農的活動」-栽培・収穫・調理などを契機としたコミュニティや福祉活動との連携等-を目にすることが多くなっています。
都市内のオープンスペースは今後ますますその重要性が増しています。一方、現在の法制度では、都市内のオープンスペースは産業活動用地としての「農地」と、公共施設としての「公園・緑地」に二分されていますが、それぞれに後継者難からの農地保全・継続の難しさ、公園財源・管理面からの公園・緑地拡充の難しさという問題に直面しています。
本セッションでは、多様化しているオープンスペース利用の個別事例について自治体や活動団体から報告してもらう中で、問題解決の鍵として生産緑地研究会が提言している「農地」、「公園・緑地」と並ぶ第三のオープンスペース概念、「市民緑農地」の制度化の可能性について議論します。
■日 時:2023年10月8日(日)10:00〜12:30
■場 所:明治大学 駿河台キャンパスリバティタワー7階1074室
(会場定員:150名、参加無料) +
オンラインZoom(先着100名)https://us06web.zoom.us/j/87084679476?pwd=WCtDaUZ4QmZPUUdLQitBMnhPaDgzZz09
ミーティング ID: 870 8467 9476 パスコード: 400492
■主 催:生産緑地研究会
■参加申込・問合せ:
都市農地活用支援センター(佐藤・小谷)03-5823-4830
「生産緑地研究会」は、認定特定非営利活動法人日本都市計画家協会内に設置された研究会です。
座長:故・水口俊典、座長代行:柳沢厚、幹事:佐藤啓二を始め、40名超の専門家が参加してきました。
2016年より7年40回に亘り研究会を開催してきました(2023年4月終了)。
研究会の提言や事例等を納めた、「都市の農的環境の充実に向けて~全国で進む多様な取組と『市民緑農地』の提案~」(生産緑地研究会編著)を2023年10月出版予定。
■プログラム
<第1部>
都市における農的活動の新展開
○都市農地制度の推移からみた農的活動の現段階
小谷俊哉氏
(一財)都市農地活用支援センター主席研究員
○みんなのうえん
‐空地を利用したワクワクな都会の農園‐
金田康孝氏
(一社)グッドラック代表理事
○たもんじ交流農園
‐農園を通した交流の輪を広げる‐
小川剛氏
NPO法人 寺島・玉ノ井まちづくり協議会副理事長
○日野の農のある暮らし
-日野における生ごみたい肥化の取組み~農のある暮らしづくり計画の策定~そして現在の市内各地への展開-
氏家健太郎氏
日野市役所総務部建築営繕課主任
/農のある暮らしづくり区協議会&一般社団法人TUKURU(ツクル)応援団
<質疑>
<第2部>
「市民緑農地」提案とその可能性
○「市民緑農地」の提案
佐藤啓二氏
(一財)都市農地活用支援センター常務理事
○仏国における農的活動の現状
広岡裕児氏
ジャーナリスト(仏国在住)
<質疑・討論>
コーディネーター:
柳沢厚氏
(C–まち計画室代表)
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